
日本で表現される「筋膜」とは、英語で「Fascia」と呼ばれるものです。「Fascia」を日本語で「筋膜」と訳されたため、筋肉のまわりについている一枚の膜のようなイメージがついてしまいましたが、「結合組織」のことです。「結合組織」は、毛糸の繊維のように伸縮が可能で弾力性があり、水々しい組織です。
皮下の筋肉だけでなく、腱、骨、内臓、脳に至るまでと全身をくまなく張り巡らせ、血管や神経までの体内組織を保護し、人の形を形成しています。よって “第2の骨格”と呼ばれています。
筋膜のねじれによって起こる「循環不良」は、発痛や腫れ、むくみ・頭痛・肩こり・腰痛・冷え・生理痛・ボディラインの崩れの原因とされています。
また、筋膜の拘縮(※1)も近年問題視され始め、筋膜の拘縮は膜の下にある組織を圧迫すると言われております。膜は筋肉だけではなく、骨や内臓そして神経を被っています。したがって、膜が拘縮されると筋肉だけではなく骨や内臓、神経に悪影響を及ぼす可能性が考えられます。
メディセルで行う「筋膜リリース」とは、筋膜のねじれや拘縮を解きほぐすことです。メディセルは皮膚吸引という方法で、皮膚を直接吸引することにより、結合組織のゲル化(※2)や高密度化等の間質液(リンパ液等)の循環不良を、頭から足の先まで、様々なヘッドと専用機器を用い、優しく素早く安全にリリース(解放)する方法です。日本語で「Fascia」=「筋膜」と訳されるため、国内では筋膜リリースやメディセル筋膜療法としています。
言い換えると、「結合組織循環療法」又は「膜循環療法」となります。独自の皮膚吸引によって、血液とリンパ液の流れを緩和することにより、筋膜の不調を和らげることが期待できます。


◆筋膜の不調の原因
1.使いすぎ
筋肉それ自体も、筋肉を包んでいる筋膜も、過剰な伸び縮みを繰り返すことで、どんどん硬く強ばってムラができてしまいます。そうなると血液やリンパ液の流れが悪くなって、痛みや可動域制限の原因になる物質が溜まり、結果として筋膜がねじれてしまいます。
2.不動
じっとしているように見えても、筋肉は骨を支えるために力を出して、また体重を受け止めて圧迫されています。そのため、筋肉と筋肉を包んでいる筋膜も、押し潰された状態となり、血液やリンパ液の流れが悪くなると共に、筋肉と筋膜はお互いに押しつけられ、筋膜がねじれてしまいます。
メディセル筋膜療法では、その名の通り「メディセル」を使用して筋膜リリースを行います。一般的な筋膜リリースの方法は、手技療法のように体の表面を揉んだり擦ったりすることで、摩擦を利用して筋膜の癒着をはがす方法です。また、エコー(超音波診断装置)によって患部を特定し、生理用食塩水などの人体に無害な剥離液を注入して筋膜の癒着を取り除く方法を導入している治療院もあります。
しかし、手技療法は身体に対して押し付ける動きをすることから、マッサージなどで起こる「もみかえし」の恐れがあったり、剥離液の注入では、万が一注射の際にアレルギーがあった場合取り返しがつかない結果につながることがあります。(これは、どんな名医でも起こりうる事態です)メディセル筋膜療法の場合は、患部を上から押さえつけるのではなく、ローラーの回転によって揉みほぐしながら外側に吸引するため、安全性が高い手法です。
◆プロゴルフプレーヤー松山英樹さんも使うメディセル
メディセル筋膜療法は、多くのプロスポーツプレーヤーに愛用されています。2017年に全米オープンで2位 世界ランキング2位になったプロゴルファーの松山英樹さんも取り入れているようで、松山英樹さんの専属トレーナー飯田光輝さんの記事にこのようなものがありましたのでご紹介します。
【メディセルを実際に使ってみて】
とにかく簡単に変化が出ることに驚いた。これまで多くの施術をしてきたがメディセルはとにかく「早い」!トップアスリートはタイトなスケジュールの中、限られた時間の中で改善をしなければならない。また、「吸引」という今までにない観点も面白い。実際、関節可動域の改善など多くの部位で改善が見られた。そういった意味ではメディセルは患者へ簡単に変化を与えることができるため選手自身も実感は大きいのだと思う。
【今までにない!施術方法それがメディセル】
多くの場合、押すことや低周波などの機器が用いられる中、「吸引」によるアプローチができるメディセルの可能性は私たちストレッチ整体と非常に相性が良く多くの可能性をもたらすだろう。異国の地で戦うプロゴルファーにもこのメディセルで改善されているのは事実。これからのトップアスリートを含めた多くの人々の「痛み」や「コリ」の改善にメディセルにしかできないアプローチがある。
◆プロ野球などトップアスリートも取り入れているメディセル筋膜吸法
当スタジオでも、様々なスポーツの大会前や練習後に、体の調整にとメディセルの施術にやってくる学生さんがいらっしゃいます。その学生さんたちの反応は、『体が軽くなる』『足が軽くなって走りやすい』『痛みが軽くなった、またはなくなった』などなど…。
メディセルは効果を実感できるのが早く、患部の改善も早い。
ぜひ、多くの方に実感していただきたいです。
※1拘縮とは、何らかの原因により可動域制限を起こすことです
※2ゲル化とは、結合組織内の水分 (多糖類溶液など) が増え、粘度が上昇することです。














